東京保健生活協同組合は、ヘルスプロモーション(健康増進活動)と保健・医療・介護・福祉のネットワーク(連携)づくりを柱に、住民主体型・まちづくり型の地域包括ケアをめざします。そして、赤ちゃんから高齢者まですべての世代の人びとがすこやかに生きる、「ヘルスプロモーションのあるまち」を実現します。
また、「医療福祉生協のいのちの章典」を指針に、常に利用者の権利を尊重し、利用者の要望に適切に対応し、利用者に満足していただけるサービスを誠実に提供します。
東京保健生活協同組合は、事業と活動を通して、国連の持続可能な開発目標(SDGs)=2030アジェンダの達成に貢献します。
健康をつくる。平和をつくる。いのち輝く社会をつくる。
Promote health. Create peace. Create lively society.
人につなげる、生きるにつなげる、未来につなげる
東京保健生協が2025年にありたい姿
VISION1 すべての人が居心地よく暮らせる地域を様々な組織・団体・個人との協同ですすめている。
VISION2 必要剰余を確保し、職員の福利厚生の充実、業務拡大・新規事業により、組合員・地域に貢献できている。
VISION3 医療・福祉の質を向上させ、『地域包括ケア』の要となり推進力となる人財育成ができている。
VISION4 誰一人取り残さない公正な社会をめざし、日本国憲法を守り、地域に踏みだしている。
上記の理念とビジョンを実現するために、東京保健生活協同組合は、毎年度の法人基本方針(総代会方針)に質方針を具体化します。また、各事業所および職場においては、質方針と年度の法人基本方針をもとに質目標を設定し、定期的にふりかえりを行います。
組合員参加の事業運営を強め、保健・医療・介護の質マネジメントシステムの継続的な改善を図り、関連する法令・規則等を遵守します。ISO9001の規格要求と質マネジメントシステムを業務に活かします。
年度の法人基本方針策定時に、質方針の適合性を見直し、必要に応じて改訂します。
日本生活協同組合連合会医療部会は「医療生協の患者の権利章典」「医療生協の介護」を策定し、事業と運動の質を高めてきました。これらの活動を引きつぎ、2010年日本医療福祉生活協同組合連合会(医療福祉生協連)が発足しました。
医療福祉生協は、いのちとくらしを守り健康をはぐくむ事業と運動を大きく広げるため、これらの成果を踏まえ、医療福祉生協連の設立趣意書の内容を基本にして 「医療福祉生協のいのちの章典」(いのちの章典)を策定します。
「いのちの章典」は、憲法をもとに人権が尊重される社会と社会保障の充実をめざす、私たちの権利と責任を明らかにしたものです。
医療福祉生協は、地域のひとびとが、それぞれの健康と生活にかかわる問題を持ちよる消費生活協同組合法にもとづく自治的組織です。医療機関・介護事業所などを所有・運営し、ともに組合員として生協を担う住民と職員の協同によって、問題を解決するための事業と運動を行います。
私たちは、近代市民社会の大原則であり、日本国憲法の基本理念である主権在民の立場にたちます。私たちは、憲法13条の幸福追求権や9条の平和主義、25条の生存権を実現するため、主権在民の健康分野の具体化である健康の自己主権を確立します。
私たちが大切にする健康観は「昨日よりも今日が、さらに明日がより一層意欲的に生きられる。そうしたことを可能にするため、自分を変え、社会に働きかける。みんなが協力しあって楽しく明るく積極的に生きる」というものです。
私たちは、この価値と健康観にもとづき、医療・介護・健康づくりの事業と運動をすすめ、地域まるごと健康づくりをめざします。
ともに組合員として生協を担う私たち地域住民と職員には、いのちとくらしを守り健康をはぐくむために、以下の権利と責任があります。
自己決定に関する権利
私たちは、知る権利、学習権をもとに自己決定を行います。
自己情報コントロールに関する権利
私たちは、個人情報が保護されると同時に、本人の同意のもとに適切に利用することができるようにします。
安全・安心な医療・介護に関する権利
私たちは、安全・安心を最優先にし、そのための配慮やしくみづくりを行います。
学習権
病気やその療養方法および保健・予防等について学習する権利。
アクセスに関する権利
私たちは、必要な時に十分な医療・介護のサービスを受けられるように社会保障制度を改善し、健康にくらすことのできるまちづくりを行います。
参加と協同
私たちは、主体的にいのちとくらしを守り健康をはぐくむ活動に参加し、協同を強めてこれらの権利を発展させます。
2013年6月7日 日本医療福祉生活協同組合連合会
第3回通常総会にて確定
私たち民医連は、無差別・平等の医療と福祉の実現をめざす組織です。
戦後の荒廃のなか、無産者診療所の歴史を受けつぎ、医療従事者と労働者・農民・地域の人びとが、各地で「民主診療所」をつくりました。そして1953年、「働くひとびとの医療機関」として全日本民主医療機関連合会を結成しました。
私たちは、いのちの平等を掲げ、地域住民の切実な要求に応える医療を実践し、介護と福祉の事業へ活動を広げてきました。患者の立場に立った親切でよい医療をすすめ、生活と労働から疾病をとらえ、いのちや健康にかかわるその時代の社会問題にとりくんできました。また、共同組織と共に生活向上と社会保障の拡充、平和と民主主義の実現のために運動してきました。
私たちは、営利を目的とせず、事業所の集団所有を確立し、民主的運営をめざして活動しています。
日本国憲法は、国民主権と平和的生存権を謳い、基本的人権を人類の多年にわたる自由獲得の成果であり永久に侵すことのできない普遍的権利と定めています。
私たちは、この憲法の理念を高く掲げ、これまでの歩みをさらに発展させ、すべての人が等しく尊重される社会をめざします。
私たちは、この目標を実現するために、多くの個人・団体と手を結び、国際交流をはかり、共同組織と力をあわせて活動します。
2010年2月27日
全日本民主医療機関連合会 第39回定期総会
2021年に開催された第71回通常総代会で、新型コロナウイルスの世界的なパンデミックのもと「つなげる」ことを私たちの責務として、東京保健生協第8次中期構想「人につなげる、生きるにつなげる、未来につなげる」の実践に取り組むことを決議しました。採択された東京保健生協第8次中期構想の期間は、2021年度から2025年度までの5年間で、6次構想で確認した2025年のあるべき姿の確立を目指します。
人につなげる、
生きるにつなげる、
未来につなげる
メインスローガンに込めた思い
人とつながることに制限がかかるという異常な状況の中でこそ、「つなげる」ことを私たちの責務として、より主体的に、積極的に、社会的弱者、社会的孤立者を誰一人置き去りにすることなく、ビジョンを示して取り組むことが求められます。
スローガンにはこのような思いを込めています。
4つのVISION